Logic Proの便利機能5選【覚えると作業が変わる】

Logic Proは機能が多すぎて、何から覚えればいいか迷う。

全部把握しようとしなくていい。僕がゲーム音楽制作15年で毎日使っている機能は、実はそこまで多くない。その中でも「これを覚えてから作業が変わった」と感じた5つに絞って紹介する。

① Drummer|ドラムで曲の構成を先に作る

DummerはLogic Pro内蔵の自動ドラムパターン生成機能だ。トラックを追加するだけで、リアルなドラムパターンを自動で生成してくれる。

初心者向けの機能と思われがちだが、使い方次第でプロの制作にも十分通用する。

僕の使い方はこうだ。まずDrummerでイントロ・Aメロ・サビ・エンディングの構成をドラムだけで作ってしまう。その上でギターやベースを弾くと、スタジオでジャムセッションしているような感覚で一気にオケが出来上がる。スケッチやアレンジのネタ出しにも重宝する。

BPM・グルーヴ・手数の多さをスライダーで直感的に調整できる。難しい操作は一切ない。

② Alchemy|効果音制作にも使える万能シンセ

AlchemyはLogic Pro付属のソフトシンセだ。プリセット数が膨大で、オーケストラ・シンセ・テクスチャー・パッドなど幅広いジャンルをカバーしている。

BGM制作だけでなく、効果音制作にも必須の音源だ。

Alchemyの強みはサウンドデザインの自由度の高さにある。プリセットをベースに、フィルター・モジュレーション・エフェクトを組み合わせると、独自の音色が作れる。「このゲームのこのシーンにしか使えない音」を作るときに重宝する。

まずはプリセットを片っ端から試すだけでも、制作のインスピレーションになる。Logic Proを使っているなら、Alchemyは必ず触っておくべき音源だ。

③ Track Stack|大編成になったら必須の管理機能

Track Stackは複数のトラックをグループにまとめて管理できる機能だ。

ストリングス・ブラス・木管・打楽器……オーケストラ系の楽曲になると、トラック数が30〜50本を超えることがある。この状態でアレンジやミックスをしようとすると、スクロールするだけで時間が消える。

Track Stackを使うと、セクションごとにトラックをまとめて折りたたんで管理できる。大編成になってくるとアレンジもミックス工程も管理が一気に楽になる。

サミングスタック(まとめたトラックを1つのバスに送る)とフォルダースタック(見た目だけをまとめる)の2種類がある。ミックスで使うならサミングスタックが便利だ。

④ Quick Sampler|どんな音でも即サンプラー化

Quick Samplerは、任意のオーディオファイルをドラッグ&ドロップするだけでサンプラー音源として使える機能だ。

効果音制作で特に重宝する。フィールドレコーディングした音・RX7で加工した素材・自分で録音した声など、どんな音でも即座にMIDIで演奏できる音源に変換できる。

ループ設定・ピッチ調整・エンベロープ設定も直感的にできる。「この音をサンプラーにしたい」と思った瞬間から10秒で使える状態になる。効果音制作をLogic Proでやるなら必須の機能だ。

⑤ Stem Splitter|耳コピと楽曲分析が一気に楽になる

Stem SplitterはLogic Pro 11から追加された機能で、1つの楽曲ファイルをボーカル・ドラム・ベース・その他に自動で分離してくれる。

耳コピや楽曲分析で超役立つ。

リファレンス曲のドラムだけを取り出してBPMやグルーヴを分析したり、ベースラインだけを聴いてコード進行を把握したりする作業が、格段に速くなった。以前は別のソフトを使っていたが、今はLogic Pro内で完結する。

精度も高い。完璧ではないが、分析用途なら十分実用的なレベルだ。リファレンス分析を制作ワークフローに組み込んでいる人には特に刺さる機能だと思う。

まとめ

Logic Proの便利機能5選をまとめる。

  1. Drummer:ドラムで構成を先に作る。ジャムセッション感覚でオケが出来上がる
  2. Alchemy:BGMも効果音も作れる万能シンせ。まずプリセットを片っ端から試す
  3. Track Stack:大編成のアレンジ・ミックスで管理が一気に楽になる
  4. Quick Sampler:どんな音でも10秒でサンプラー化。効果音制作に必須
  5. Stem Splitter:楽曲を自動分離。耳コピ・リファレンス分析が格段に速くなる

全部を一度に覚えようとしなくていい。まずDrummerかStem Splitterから試してみてほしい。この2つは触った瞬間に「便利だ」と実感できる。

Logic Proを使った制作ワークフロー全体については、こちらの記事も参考にしてみてほしい。
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