最初の1年の動き方が、その後の収益の土台を作る。うまくいったこともあれば、やらなければ良かったと思うこともある。同じ遠回りをしてほしくないので、実体験をそのまま書く。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
- Audiostockで先にポートフォリオを作った
- 公募案件で実績・レビューを積んだ
- 提案文をテンプレ化してブラッシュアップし続けた
- Kompleteを導入した
- 低単価案件・サンプル搾取系案件に手を出した
- 価格改定が遅かった
- まとめ
この記事の目次(クリックでジャンプ)
やって良かったこと
Audiostockで先にポートフォリオを作った
最初にやったのはAudiostockへの登録と投稿だった。受注を取りにいく前に、まずストック音源を100曲積み上げることを優先した。
これが後から大きく効いた。クラウドワークスやcoconalaに登録した時、ポートフォリオがすでに存在していた。「どんな曲が作れるか」をクライアントに見せる手段として、Auidiostockに投稿した楽曲を切り出してサンプルとして渡すだけで済んだ。公募案件への応募でも、サンプルをゼロから作る必要がなかった。
ストック音源の投稿は、収益を作りながらポートフォリオを育てる動きだ。受注型の仕事を始める前にやっておくと、スタートダッシュが変わる。
公募案件で実績・レビューを積んだ
レビューが0件の状態は不利だ。クライアントは実績を見て依頼するかどうかを判断する。この状況を打開するために、最初は公募案件を積極的に取りにいった。
単価が低い案件も受けた。1分BGM1曲5,000円という案件も取った。レビューという実績を積むための先行投資だと割り切っていた。レビューが数件つくと、問い合わせの質が変わってくる。最初の実績作りに集中する期間を短く区切って、そこだけ低単価を許容するというイメージだ。
提案文をテンプレ化してブラッシュアップし続けた
公募案件への提案文は、最初に一本しっかり作った。以降は案件ごとに少しずつ調整してコピペする。これを繰り返しながらブラッシュアップしていった。
毎回ゼロから書いていたら時間がかかる。テンプレがあれば、提案にかかる時間を大幅に圧縮できる。空いた時間を制作に使えるので、全体の効率が上がった。
提案文は使い続けるほど精度が上がる。「この表現で反応が良かった」「この順番の方が伝わりやすい」という気づきが積み重なって、だんだん採用率が上がっていく。
Kompleteを導入した
「音源は使いこなせなきゃ意味がない」というスタンスは今も変わらない。ただ、Kompleteは別格だった。
当時の自分には大きな買い物だったけど、導入直後からクオリティに明らかな変化があった。使い込む前から効果が出る音源というのは、そう多くない。思い切って良かった買い物として今も記憶に残っている。
機材や音源への投資は、使いこなせないと意味がない。ただ、クオリティが直結するものへの投資は、早い方がいい。収益に乗っかってくるから、回収も早くなる。
使いこなせる確信があるものへの投資は、早いほど回収が早い。迷っている時間の方がもったいない。
やらなければ良かったこと
低単価案件・サンプル搾取系案件に手を出した
低単価案件には注意が必要だ。中には、サンプルだけ集めることを目的にしている悪質な依頼者もいる。これは最初の頃に実際に遭遇した。
特に気をつけたいのが「契約前に20秒ほどサンプルを作ってください。イメージに合う方と正式に契約します」という形式の案件だ。契約に至ったこともあるし、その後リピートされないこともわかった。同じ依頼者のアカウントから、同じ条件で別の公募案件が出ているのを見かけたこともある。
この構造に気づいてからは、契約前サンプルを求める案件は断るようにしている。問い合わせが来ても受けない。正式な契約と報酬の取り決めが先にあるべきで、サンプルはその後だ。
契約前にサンプルを求めてくる依頼者は、毎回同じことを繰り返してコストを下げようとしている可能性が高い。その構造に早く気づけた方がいい。
価格改定が遅かった
最初に設定した価格はBGM1曲1万円、ミックス・マスタリング3,000円だった。同じサービスで検索するとそのくらいの価格帯のクリエイターもいたので、妥当だと思っていた。
でも振り返ると、価格改定はもう少し早くやっても良かった。単価が高くても依頼したい人はいる。安いから受注が増えるわけでもない。そして、単価を上げた後とこの頃とでクオリティにそれほど差はなかった。
安い価格で長く続けるほど、「安い人」というポジションが定着していく。実績が積み上がったタイミングで、早めに価格を見直すべきだった。レビューが10件を超えたあたりが、価格改定を検討する一つの目安になると思っている。
まとめ
- Audiostockで先にポートフォリオを作ると、受注型の仕事を始めた時の初速が変わる
- 最初のレビューは公募案件で取りにいく。期間を区切って低単価を許容する
- 提案文はテンプレ化して使い続ける。繰り返すほど精度が上がる
- 使いこなせる確信がある音源・機材への投資は早い方がいい
- 契約前サンプルを求める案件は断る。その構造に早く気づくほど消耗が減る
- 価格改定は早めに。実績が積み上がったタイミングで見直す
最初の1年は試行錯誤の連続だ。でも、動きながら気づいたことを次に活かせるかどうかで、その後の伸びが変わる。良かったことは続けて、悪かったことは早めに切る。それだけのことだけど、意外と難しい。











コメントを残す