ゲーム音楽クリエイターにミックス・マスタリングは必要か。結論から言う。できた方がいい。理由はシンプルで、できることで仕事の幅が広がるし、やらない理由が今の時代ほとんどない。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
- 自分の経験では、ワンストップが当たり前だった
- 「曲を作る」とは、人が楽しめる状態まで仕上げることだと思っている
- 分業前提の意識と、現代の実情のギャップ
- ミックス・マスタリングができると何が変わるか
- チュートリアルがすぐ見つかる時代に、やらない理由がない
- まとめ
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自分の経験では、ワンストップが当たり前だった
最初に参加したゲームプロジェクトから、「このゲームにこういう曲がほしい」というオーダーを受けて、作曲から仕上げまで一人でやって納品する、というスタイルだった。それが当たり前だと思っていた。
もちろん、すべての現場がそうとは言えない。ゲーム会社によっては、ミックスを外部のエンジニアに委託しているところもあるだろう。ただ、小規模なプロジェクトでサウンドチームの座組を作るケースは、体感としてそう多くない印象だ。
加えて、バンドをやっていた頃から録音・ミックスは自分でやっていた。だから「ミックスは別の誰かに頼むもの」という発想が、そもそも薄かった。
「曲を作る」とは、人が楽しめる状態まで仕上げることだと思っている
これは個人的な考えだけど、「曲を作る=人が楽しめる状態まで仕上げること」だと思っている。
鼻歌やメロディのスケッチを誰かに渡して「作曲した」とするのは、自分の中では違う。もちろん分業でプロダクションが成り立つケースはある。ただ、クリエイター個人として仕事をするなら、仕上げまで責任を持てる方が強いと思っている。
作曲とは、聴ける状態にして初めて完成する。その「聴ける状態」を自分で作れるかどうかが、仕事の幅を決める。
分業前提の意識と、現代の実情のギャップ
かつては、バンドがレーベルやレコード会社に見出されて、高いお金を払ってスタジオに入らないと音源が作れない時代があった。そういう時代なら、録音・ミックス・マスタリングは専門のエンジニアに任せるのが当然だった。
でも今は違う。DTMの環境があれば、誰でも一定クオリティの音源が作れる。ミックスもマスタリングも、DAWがあれば自分でできる時代だ。
それでも「ミックスは専門家に頼むもの」という意識が残っている人は多い。その意識と現代の実情の間には、少しギャップがあると思っている。
ミックス・マスタリングができると何が変わるか
具体的に、できることで何が変わるかを書く。
受注できる仕事の幅が広がる。作曲だけでなく、ミックス・マスタリング単体の依頼も受けられる。「作曲はできるけどミックスが苦手」というクライアントから、仕上げだけ依頼されるケースもある。対応できる案件の種類が増える。
ワンストップで完結できるから、クライアントの負担が減る。作曲からマスタリングまで一人に頼めるなら、クライアントは窓口を一本化できる。やり取りのコストが下がる。リピートされやすくなる。
単価が上がる。ワンストップで対応できる分、提示できる価格の根拠が増える。「作曲+ミックス+マスタリング込みで〇〇円」という提案ができる。
自分の曲のクオリティが上がる。ミックスの知識があると、作曲の段階から「この音はここに置く」という判断ができるようになる。アレンジとミックスの境界が曖昧になって、全体として音が整いやすくなる。
チュートリアルがすぐ見つかる時代に、やらない理由がない
「ミックス・マスタリングは難しそう」という印象を持っている人は多い。でも今は、YouTubeを検索すれば無料のチュートリアルがすぐに見つかる。DAWの操作から、EQの使い方、コンプの考え方まで、丁寧に解説している動画がいくらでもある。
高いお金を払ってスクールに通わなくても、独学で十分に習得できる環境が整っている。やる気と時間さえあれば、始められる。
最初から完璧にできる必要はない。自分の曲に使いながら少しずつ覚えていけばいい。作曲しながらミックスを覚えると、両方が同時に上達する。
チュートリアルがすぐ見つかる時代に、やらない理由がない。始めるハードルは、思っているより低い。
まとめ
- ゲーム音楽クリエイターにミックス・マスタリングは必要か。結論:できた方がいい
- 小規模プロジェクトはワンストップが多い。仕上げまで対応できる方が強い
- 「曲を作る=人が楽しめる状態まで仕上げること」。鼻歌を渡して終わりではない
- 受注幅・単価・リピート率・自分の曲のクオリティ、すべてが上がる
- チュートリアルがすぐ見つかる時代。始めるハードルは思っているより低い
ミックス・マスタリングは、作曲と切り離して考えるより、制作の一部として捉えた方がいい。できることが増えるほど、仕事の選択肢が広がる。まず自分の曲で試してみるところから始めてみてほしい。











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