モニターヘッドホンおすすめ10選【DTM初心者向け・予算別】
手持ちのイヤホンでDTMやってる人、一度立ち止まって考えてみてほしい。
市販のヘッドホンは「音楽を気持ちよく聴かせる」ために低音や高音が盛られています。その状態でミックスすると、スピーカーで聴いたときに音が別物になります。
モニターヘッドホンは音をフラットに正確に聴かせるために作られた道具です。DTMには必須。
この記事では予算別に、DTM初心者が最初の1本として選びやすいモニターヘッドホンを10本厳選して紹介します。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
モニターヘッドホンとは?普通のヘッドホンと何が違う?
モニターヘッドホンは、音をできるだけフラットに再生するために設計されたヘッドホンです。
市販のヘッドホンと何が違うか、一言で言うと「音を盛るか、盛らないか」です。
市販品は低音を強調したり、高音を煌びやかに聴かせる味付けがされています。音楽を楽しく聴くためにはそれでいい。
でもDTMでは困ります。低音が強調されたヘッドホンでミックスすると、低音を削りすぎてしまう。結果、他の環境で聴いたときにスカスカな音になります。
モニターヘッドホンはその味付けがない。聴こえてくる音がそのまま実際の音に近い。だからミックスの判断が正確にできます。
作曲・打ち込みだけなら市販品でも問題ないですが、ミックスまでやるなら1本持っておいて損はないです。
選び方のポイント3つ
モニターヘッドホンを選ぶときに見るべきポイントは3つです。
【1. 密閉型か開放型か】
初心者には密閉型がおすすめです。
- 密閉型:音が外に漏れない。遮音性が高い。自宅や狭い環境での作業に向いている。
- 開放型:音が自然で広がりがある。長時間作業でも疲れにくい。音漏れがあるので環境を選ぶ。
DTM初心者が最初の1本を選ぶなら密閉型で問題ないです。
【2. インピーダンス】
数値が低いほどスマホやPCで鳴らしやすい。初心者は80Ω以下を選んでおけば間違いないです。オーディオインターフェースを使う場合はより高いΩでもOK。
【3. 装着感】
長時間つけて作業するので、装着感は重要です。イヤーパッドの素材、側圧の強さはできれば実機で試してから買うのがベストです。難しければレビューの「長時間使用」に関するコメントを参考にしましょう。
1万円以下のおすすめ2選
まず予算を抑えて始めたい人向けの2本です。クオリティは十分。最初の1本としても全然アリです。
【1. Audio-Technica ATH-M20x / 約¥6,000】
オーディオテクニカのエントリーモデル。この価格帯でこのクオリティは正直すごい。初めてモニターヘッドホンを買う人に迷わずすすめられます。音のバランスがよく、DTM入門としては申し分ないです。
【2. YAMAHA HPH-50 / 約¥3,000〜4,000】
ヤマハのエントリーモデル。軽くて装着感が良く、長時間の作業でも疲れにくい。この価格帯で手軽に始めたい人向けです。
1万円台のおすすめ3選
このあたりから音の解像度と安定感がぐっと上がります。長く使うことを考えると、最初からここを狙うのもアリです。
【1. SONY MDR-7506 / 約¥16,000〜17,000】
世界中のスタジオで使われている定番中の定番。フラットで正確な音が特徴で、ミックスの判断がしやすい。側圧はやや強めですが、慣れれば気にならないレベルです。長く使えるコスパの高い1本。
【2. YAMAHA HPH-MT5 / 約¥12,000】
ヤマハのミドルクラス。フラットな特性でモニタリングに特化した設計。装着感が良く長時間作業でも疲れにくいのが特徴です。同シリーズの上位機種HPH-MT8との音の傾向が似ているので、将来的なアップグレードも考えやすい。
【3. Sennheiser HD 280 Pro / 約¥15,000】
遮音性が高く、外部の音をしっかりシャットアウトします。自宅での作業環境が騒がしい人に特におすすめ。フラットな音でミックスにも使えます。
2万円前後〜のおすすめ3選
本格的にミックス・マスタリングまでやりたい人向けの4本です。音の解像度、疲れにくさ、すべてが別次元になります。
【1. Audio-Technica ATH-M50x / 約¥18,000〜19,000】
モニターヘッドホンの定番中の定番。低音から高音までバランスよく聴こえて、ミックスの判断がしやすい。世界中のDTMerに愛用されている信頼の1本です。ケーブルが着脱式なので断線しても交換できるのも嬉しい。
【2. SONY MDR-CD900ST / 約¥20,000】
日本のレコーディングスタジオでは最もよく見かけるヘッドホン。非常にフラットで解像度が高く、ミックスの細かい判断に強い。側圧がやや強めで長時間使用には慣れが必要ですが、慣れたら手放せなくなります。僕の現在のメイン機です。
【3. YAMAHA HPH-MT8 / 約¥25,000】
ヤマハのフラッグシップモニターヘッドホン。低音の解像度が特に優秀で、ゲーム音楽のような低音が重要な楽曲のミックスに向いています。以前メインで使っていた1本です。
僕が実際に使っているヘッドホン
参考までに、僕が実際に使っている2本を紹介します。
【メイン:SONY MDR-CD900ST】
現在のメイン機です。日本のレコーディングスタジオにはほぼ必ずある1本なので、スタジオでの録音モニター環境が自宅と変わらないのが大きなメリットです。
音の印象はフラットで硬め。ノイズの聞き分けや音の粗探し・修正作業には特に向いています。
ただし低音とリバーブの再現がやや弱い。ミックス時に低音やリバーブを盛りすぎてしまいがちなのでそこだけ注意が必要です。
【サブ:YAMAHA HPH-MT8】
MDR-CD900STの弱点である低音・リバーブの再現性をカバーできる1本です。ミックスでも十分戦えるクオリティ。デメリットは重さと側圧の強さ。長時間の作業には向かないと感じてメインから外しました。
【ミックスはスピーカーとの併用がおすすめ】
ヘッドホンだけでミックスを完結させるのは難しいです。モニタースピーカーと併用することで、より正確な音のバランスが確認できます。最初の1本としてはどちらか1本で十分ですが、慣れてきたらスピーカーの導入も検討してみてください。
よくある質問
【Q. ゲーミングヘッドセットじゃダメですか?】
DTMには向いていないです。ゲーミングヘッドセットは臨場感を出すために低音が強調されています。モニターヘッドホンとは設計思想が根本的に違います。マイクが付いている分、音質面でも妥協が多い。DTM用に1本別で用意することをおすすめします。
【Q. イヤホンでもミックスできますか?】
できなくはないです。ただモニタリング用のイヤホンは選択肢が少なく、同等の性能を求めると価格もヘッドホンより高くなりがちです。入手のしやすさと価格のバランスを考えると、素直にモニターヘッドホンを選んだ方が話が早いです。
【Q. 密閉型と開放型、どちらがいいですか?】
初心者は密閉型一択でいいです。音漏れがなく、遮音性が高いので自宅のどんな環境でも使いやすい。開放型は音質面で優れた部分もありますが、最初の1本には密閉型で十分です。
【Q. Bluetoothのモニターヘッドホンはありますか?】
あることはありますが、DTMには有線を使ってください。Bluetoothは遅延が発生するため、録音やリアルタイムの音確認には向いていないです。
まとめ
モニターヘッドホンは、DTMを本気でやるなら早めに1本用意しておくべき道具です。
- 市販のヘッドホンは音が味付けされている
- DTMにはフラットな音のモニターヘッドホンが必要
- 最初の1本は密閉型・予算に合わせて選べばOK
迷ったらAudio-Technica ATH-M20x(予算抑えめ)かSONY MDR-7506(長く使いたい)を選んでおけば間違いないです。
慣れてきたらモニタースピーカーとの併用で、ミックスの精度がさらに上がります。



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