肩こり・腰痛は、DTMerの職業病として軽視されがちだ。でも、これを放置すると仕事のクオリティが直接下がる。痛みはメンタルに効き、メンタルは作品に効く。15年やってきて、これは確信に近い。「持病だから仕方ない」と諦めず、対策を続ける価値がある。
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DTMerの健康問題は、放置すると仕事のクオリティに直結する
「肩こりはDTMerの宿命だから」「腰痛は座り仕事の宿命だから」
こういう言葉を、僕も以前は半分諦めながら言っていた。
でも、続けていく中で気づいた。これを放置すると、仕事のクオリティが直接下がる。
体の問題は、体だけの問題じゃない。メンタルに効いてきて、メンタルは作品の質に効いてくる。因果関係が一直線で繋がっている。
これに気づいてから、健康問題への向き合い方が変わった。
痛みは、メンタルに直接効いてくる
これが、僕が特に問題視している部分だ。
体に痛みがあると、メンタルに以下のような影響が出る。
- 気分が落ち込みやすくなる
- イライラしやすくなる
- 根気のいる作業を避けたくなる
- 作業自体ができなくなる時もある
これが作品にどう響くか。
体が痛い時、自分の中でこういう判断が増える。
「今日はこれくらいでいいか」
あと一踏ん張りが、足りなくなる。アレンジの仕上げ、ミックスの追い込み、細かいアーティキュレーション。本来ならもう一段詰められる工程で、手が止まる。
これを「自分の集中力の問題」だと思っていたけど、実は体の問題が引き起こしていることが多いと気づいた。痛みが原因で、メンタルが粘れなくなって、作品が一段甘くなる。
だから、健康対策は仕事のクオリティに直結する投資だと思っている。
椅子は以前書いた、昇降式デスクは今後検討中
環境周りの話。
椅子については以前別の記事で書いた。長時間座る職業なので、ここはケチらない方がいいと思っている。椅子の話はこちらの記事に書いた。
昇降式デスクは、まだ導入していない。今後是非検討したいと思っている部分だ。座りっぱなしと立ち作業を切り替えられる環境は、長時間作業の体への負担を減らしてくれるはず。
環境投資は効果が大きいけど、コストもかかる。だから、もう一つ、コストゼロでできる対策を続けている。
30過ぎてから運動を取り入れた、仕事のクオリティのために
30を過ぎた辺りから、運動の習慣を意識的に取り入れるようにした。
動機は、健康のためというより、仕事のクオリティのためだった。
長時間座って作業を続けると、体が硬くなって、肩・腰に痛みが出てくる。痛みが出ると、さっき書いた通りメンタルに響いて、作品の仕上げが甘くなる。これを防ぎたかった。
選んだのは、自宅でできる筋トレ中心。
ジムに通うとか、ランニングするとか、そういう「時間と場所を必要とする運動」は続かない自信があった。だから、できるだけ時間をかけずに、高い負荷で全身に効くような種目を選ぶことにした。
これまでの遍歴。
- スクワットジャンプを毎日やっていた時期
- 今はマイク・タイソン式プッシュアップ(通常の腕立て伏せにスクワットのようなお尻を引き寄せる動作を加え、胸、肩、三頭筋、体幹を一度に鍛える全身自重トレーニング)が気に入って、ほぼ毎日やっている
どちらも、短時間で全身に負荷がかかる種目だ。10〜15分あれば、しっかり追い込める。
生活習慣に紐づけるのが、一番効果的
運動を続ける一番のコツは、たぶんこれだと思っている。
生活習慣に紐づける。
「やる気」や「モチベーション」で続けようとすると、だいたい折れる。気分が乗らない日があるから。
でも、毎日必ずやる行動の後にセットすると、習慣になる。
- 歯磨きの後
- シャワーの後
- 朝のコーヒーを淹れるタイミング
- 食事の前
こういう「絶対にやる行動」の後に運動をセットすると、自動的に運動も続く。
例えば僕の場合、シャワー後に髪を乾かしながらスクワットをやる。これがすでに習慣になっていて、毎日続いている。「スクワットしよう」と意識する必要がない。シャワーを浴びれば自動的にスクワットが始まる。
プッシュアップはその後に組み込まれている。
運動が続かない人は、たぶん「独立した行動として運動を捉えている」からだと思う。動線に組み込めば、続けようとする努力すら不要になる。
プッシュアップは肩こりに、スクワットは腰痛に効く
実感ベースの話。
プッシュアップとスクワット、それぞれ効くポイントが違う。
- プッシュアップ:肩こりにかなり効く。肩・背中・胸の大きな筋肉が動くので、長時間のデスク作業で固まった上半身がほぐれる
- スクワット:腰痛にかなり効く。下半身の大きな筋肉を動かすので、座りっぱなしで弱った腰回りが安定する
整体に通っていた時期もある。マッサージや骨格調整は、確かにその場では楽になる。
でも、筋トレの方が続くし、効果が高いと感じている。
整体は「他人にやってもらう」もの。月に1〜2回通って、その間は自分の体に何もしない期間ができる。一方、筋トレは「自分でやる」もの。毎日少しずつ体を整える。後者の方が、習慣として続けやすい。
もちろん、整体や筋トレが合う合わないは人それぞれだと思う。でも、自分の場合は筋トレが圧倒的にハマった。コストもかからないし、移動時間もない。
まとめ
- DTMerの肩こり・腰痛は、メンタルを通じて作品のクオリティに直結する
- 痛みがあると「今日はこれくらいでいいか」が増え、あと一踏ん張りが足りなくなる
- 椅子は投資する価値あり、昇降式デスクも検討の価値あり
- 運動は短時間で全身に効く種目を選ぶ。スクワット・プッシュアップ系がおすすめ
- 続けるコツは、生活習慣に紐づけること。歯磨きやシャワーの後にセットする
- 整体より筋トレの方が、コスト的にも習慣的にもハマった
健康問題は仕事のクオリティに直結する。「ただの肩こり」と思って放置すると、作品の仕上げまで響いてくる。投資する価値がある領域だと思う。








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