この記事はココナラ音楽ジャンルで月20万円稼ぐまでにやったことのシリーズ第2回です。前回はサービスページの最適化について書いた。
ポートフォリオは試聴室だ。クライアントはここで購入を決める。
説明文がどれだけ整っていても、サンプルを聴いて「イメージと違う」と感じられた瞬間に離脱される。逆に言えば、ポートフォリオさえ機能していれば、説明文が多少シンプルでも受注はできる。ページの中で最も結果に直結するパーツだと思っている。
ココナラの動画登録枠は最大10件。この10枠をどう埋めるかで、届く依頼の種類も量も変わる。実際にやってきたことを書く。
クオリティ基準は「その時点での全力」
ポートフォリオに載せる楽曲は、その時点の自分が出せる最高クオリティのものを選ぶ。当たり前に聞こえるが、意外と守られていない。
「とりあえず枠を埋めよう」と中途半端な曲を並べると、平均点が下がる。クライアントは全部を聴くわけではなく、たまたま開いた1本で判断する。どれが聴かれても大丈夫な状態にしておく必要がある。
選定の基準はこの4つだ。
- そのジャンルの中で、今の自分が出せる最高クオリティか
- 冒頭5秒でジャンルと雰囲気が伝わるか
- 尺が30〜90秒に収まっているか
- ループ素材の場合、つなぎ目が自然か
尺は長すぎないことが重要だ。3分の曲を最後まで聴いてくれるクライアントはほとんどいない。伝わるところまでを切り出す。
ポートフォリオ用に新しく作る必要はない
「ポートフォリオを整えないと」と考えて、そこから新規制作を始める人がいる。これは遠回りだ。
僕がポートフォリオに使った楽曲は、もともとストック音源として販売するために作ったものだった。「販売できるクオリティ」を基準に作っていたから、そのままポートフォリオとして機能した。Audiostockに投稿していた音源が、受注型の仕事を始めた瞬間に一気に活きた形だ。
手持ちの楽曲から、ジャンルごとに「これが自分の代表作」と言えるものを選ぶ。まずはそれで十分だ。足りないジャンルだけを後から作ればいい。ストックを積み上げること自体が、収益とポートフォリオを同時に作る動きになる。曲数を積む意味はここにもある。
動画はサムネイルと冒頭数秒がすべて
ココナラのポートフォリオは、YouTubeにアップした動画をサービスページに埋め込む形式だ。
ここで理解しておきたいのは、クライアントが実際に見ているのはサムネイル画像と、再生した直後の数秒間だけだということ。動画タイトルはほぼ読まれない。凝った編集も不要だ。意識すべきは2点しかない。
① サムネイルでジャンルを一瞬で伝える
ホラー、ファンタジー、キッズ向け。ジャンルがひと目でわかるビジュアルにする。デザインの完成度より、雰囲気が伝わることが最優先だ。サービスページのサムネイルと同じで、ここも「一瞬で判断される」前提で作る。
② 冒頭から「らしい音」を鳴らす
イントロに無音や長い前置きを入れない。再生した瞬間からジャンルの空気感が出ていることが重要だ。クライアントは数秒で「これだ」か「違う」かを判断している。曲として自然な導入より、伝達速度を優先していい。
ジャンルは「需要」より「苦じゃない範囲で広く」
どのジャンルを揃えるか。ここで悩む人は多いと思う。
僕の結論は、需要があるジャンルを狙うより、自分が受注しても苦じゃないジャンルをできるだけ幅広く並べる、だ。
需要を追いすぎると、得意でもないジャンルの依頼を受けることになる。クオリティが出しにくい、モチベーションが上がらない、結果として納品物の質が落ちる。この悪循環は評価にも直結する。かといって得意ジャンルだけに絞ると、今度は問い合わせの間口が狭くなる。
楽しんで作れる範囲で広く。これがバランスの良い落としどころだ。僕は子供向けの明るいBGMからシリアスなホラーまで対応している。毎回違うジャンルの依頼が来るので制作の刺激になるし、特定ジャンルで行き詰まることもない。
需要ジャンルは「追加してから」気づく
とはいえ、どのジャンルが問い合わせにつながるかは、やってみないとわからない部分がある。
僕の場合、キッズ向けのサンプルを追加してから、動画制作向けBGMの受注頻度が上がった。子供向けコンテンツを作っている動画クリエイターという、それまで接点のなかった客層が開拓できたのだと思う。狙って当てたわけではなく、追加した後の変化で気づいた。
だからコツは、サンプルを追加するたびに問い合わせの傾向を観察することだ。「このサンプルを足してから、こういう依頼が増えた」という気づきが積み重なると、自分の強いジャンルが自然と見えてくる。市場調査より、自分のページで起きた変化のほうが精度が高い。
10枠を埋めるまでの進め方
- 手持ちの楽曲から、ジャンルごとに1曲ずつ選ぶ
- 10枠を埋めることを目標に、不足しているジャンルを洗い出す
- 追加したら1〜2ヶ月、問い合わせの傾向を観察する
- 依頼が増えたジャンルに近いサンプルを、さらに追加する
一度で完成させようとしなくていい。追加と観察を繰り返すほど、ポートフォリオは自分の受注実態に合った形に育っていく。
ポートフォリオ構成チェックリスト
サンプル音源の選定
- ジャンルごとに「これが代表作」と言える曲を選んでいる
- 冒頭5秒でジャンル・雰囲気が伝わる
- 尺が30〜90秒に収まっている
- ループ素材はつなぎ目が自然
- 音量レベルが他のサンプルと揃っている
ジャンル構成
- 最低3ジャンル以上のサンプルが揃っている
- ゲーム・動画・企業VP・キッズなど、需要のある領域が含まれている
- 自分が受注しても苦じゃないジャンルだけを選んでいる
YouTube・動画設定
- サンプルごとに独立した動画を用意している(まとめ動画1本だけはNG)
- サムネイルでジャンルと雰囲気が伝わる
- 冒頭から「らしい音」が鳴っている(無音・長い前置きはNG)
- 公開設定が「公開」になっている
登録・運用
- 動画登録枠10件をすべて埋めている
- 各動画にジャンルがわかるタイトルをつけている
- サンプル追加後、閲覧数と問い合わせの傾向を観察している
- 問い合わせが少ないジャンルを定期的に見直している
まとめ
- ポートフォリオは試聴室。ここで購入が決まる
- 載せるのはその時点での全力の曲だけ。尺は30〜90秒
- 新規制作は不要。ストック音源をジャンルごとに選び直す
- 見られているのはサムネイルと冒頭数秒だけ
- ジャンルは需要より「苦じゃない範囲で広く」
- 追加するたびに問い合わせの傾向を観察して育てる
ページとポートフォリオが整えば、問い合わせは来るようになる。次はその問い合わせをどう受注に変えるか、応募文と返信の型を書く。
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