ココナラで単価を上げる交渉と時短テク【月20万円の壁を超える】

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この記事はココナラ音楽ジャンルで月20万円稼ぐまでにやったことのシリーズ第6回です。前回はリピーター獲得戦略について書いた。

月20万円の壁を超える方法は3つしかない。案件数を増やすか、単価を上げるか、1件あたりの時間を短くするかだ。

本業がある状態で制作に使えるのは週20時間ほど。この制約の中では、案件数を増やすやり方はすぐ頭打ちになる。現実的なのは、単価アップと時短の両輪で1時間あたりの売上を上げることだった。

単価アップはリピーターへの相談が一番通りやすい

単価を上げやすいのは、新規のクライアントより既存のリピーターだ。

やり取りの実績があるクライアントは、こちらの仕事のクオリティと誠実さを知っている。「また頼みたい」という動機があるからこそ、単価の相談も受け入れてもらいやすい。相場を知らない新規クライアントに高い金額を提示するより、はるかにスムーズだ。

特に効果的なのが、これまでと編成やジャンルが違う依頼が来たときに、工数の内訳を丁寧に伝えることだ。

クライアント:「次はフルオーケストラでお願いしたい」

返し方:
フルオーケストラですね。
大編成の楽器構成で長尺になるため、
前回の制作の倍ほどの工数を想定しています。
納期と単価についてご相談させていただけますか?

「値上げします」ではなく「これだけ工数がかかります」という事実の共有として伝える。判断材料を渡す形にすると、クライアントも納得しやすい。金額の話を感情の話にしないのがコツだ。

オプション設計なら工数を増やさずに単価が上がる

もうひとつの方法が、バージョン違いのオプション設定だ。

オルゴールバージョン、ピアノソロバージョンなど、既存の楽曲をアレンジしたバージョン違いには一定の需要がある。素材はすでにあるので、フルの楽曲制作に比べて工数は大幅に少ない。設定しておくだけで、自然に1案件あたりの単価が上がる。

  • オルゴールバージョン追加
  • ピアノソロバージョン追加
  • ループ加工(シームレス処理)
  • 尺違いバージョン(30秒・15秒など)
  • 納期短縮(通常の半分)

「せっかくなので追加でお願いしたい」というクライアントの心理に自然に応える形になる。値上げ交渉のような気まずさがないまま単価が上がるので、真っ先に手をつけていい施策だ。

時短① ココナラの定型文機能を使い倒す

案件をこなすうちに、受注直後・試聴音源の送付時・納品時・修正対応時のメッセージはほぼ同じ内容になっていく。毎回一から書くのは単純に時間の無駄だ。

ココナラのメッセージ画面には定型文の挿入機能がある。よく使う文面を登録しておくだけで、送信までの時間が大幅に短くなる。

  • 受注後の最初のヒアリングメッセージ
  • 試聴音源の送付メッセージ
  • 納品メッセージ(第4回のテンプレート)
  • 修正対応時の返信
  • 取引完了後のお礼メッセージ

文面を考える時間が消えるだけでなく、返信が速くなる。前回書いたとおり、スピードはそのままリピート率に効いてくる。

時短② DAWのジャンル別テンプレートを用意する

制作側でも同じことが言える。ジャンルごとのプロジェクトテンプレートを用意しておくと、着手までの時間がゼロに近づく。

僕はLogic Proで、オーケストラ系・ロックバンド系・環境音系など、よく受注するジャンルごとにテンプレートを作っている。新規案件が来たときに白紙から始める必要がなくなる。

  • ジャンルに合ったトラック構成
  • よく使うプラグイン・音源の読み込み
  • バスルーティングとマスタリングチェーン
  • テンポ・キー・拍子の初期設定

地味だが効果は大きい。作曲以外の準備作業は、毎回やる価値のない作業だ。一度作れば使い回せる。

時短③ 「初稿」「デモ」と言わない

制作フローの中で、いちばん効いている時短がこれだ。

試聴音源を送るとき、「初稿です」「デモです」という言い方をしないようにしている。

「これはまだ本番ではありません」というスタンスで送ると、クライアントはその後の変化を期待する。結果として「もっとこうしてほしい」「やっぱり変えたい」という要求が増え、余計な工数が発生する。こちらが逃げ道を作ると、その分だけ修正のラリーが増えるということだ。

試聴の段階で仕上がりに納得してもらえれば、あとはブラッシュアップだけで納品できる。最初から「これが私の提案です」というスタンスで送る。修正回数を減らす方法として、これがいちばんシンプルで効果が大きい。

まとめ

  • 単価アップは新規より既存リピーターへの相談のほうが通りやすい
  • 「値上げ」ではなく「工数の内訳」として伝える
  • バージョン違いのオプションは工数を増やさず単価を上げられる
  • メッセージは定型文に登録し、DAWはジャンル別テンプレートを用意する
  • 試聴音源を「初稿」「デモ」と呼ばない。それだけで修正が減る

ここまでで、出品から月20万円までの流れは一通り書いた。最後の回では、この記事で触れたテンプレート類をまとめて置いておく。

前の記事(第5回):リピーター獲得戦略
次の記事(第7回):コピペで使えるテンプレート集
シリーズ目次:ココナラ音楽ジャンルで月20万円稼ぐまでにやったこと

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