DTMの『沼』にハマって作業が終わらない時の抜け出し方

DTMをやっていると、一つの作業にハマり込んで抜け出せなくなることがある。いわゆる「沼」だ。気づいたら何時間も同じところをいじっていて、しかも前に進んでいない。自分の場合、特に音作りで沼にハマりやすい。どう予防して、ハマったらどう抜け出すかを書く。

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音作りは沼にハマりやすい

自分が一番ハマりやすいのが、音作りの沼だ。

シンセをいじり始めると、だんだん正解がわからなくなっていくことがある。パラメーターを少し動かしては聴き、また動かしては聴く。これを繰り返しているうちに、どの音が良かったのか、自分が何を目指していたのかが見えなくなる。

音作りは自由度が高い分、ゴールが曖昧になりやすい。「もっと良くできるかもしれない」という気持ちが、終わりのない調整に向かわせる。明確な正解がないからこそ、いつまでも続けられてしまう。これが音作りの沼の正体だと思う。

沼を未然に防ぐ

沼にハマってから抜け出すより、そもそもハマらない方がいい。予防策をいくつか紹介する。

プリセットから入る
ゼロから音を作ろうとすると、沼にハマりやすい。プリセットから入ると、これが大いに助けになる。完成された音をベースに、必要な部分だけ調整すれば、ゴールまでの距離が短くなる。プリセットは音作りの出発点として優秀だ。

レファレンスから音の組み合わせを真似る
狙っている仕上がりに近い楽曲や、同じジャンルの曲を参考にする。その中から印象の良い音の組み合わせを見つけて、似せてみる。これでうまくいくことが多い。目指す音が具体的にあると、迷いが減る。ゴールが見えていれば、沼にハマりにくい。

使い慣れた音源を使う
以前にも書いたが、使い慣れた音源は音作りのアタリをつけるのが早い。Omnisphereのようなよく使うシンセで、「こういう音にしよう」と思ってから目的の音にたどり着くまでが速い。手に馴染んだ音源を使うこと自体が、沼の予防になる。

沼を防ぐ鍵は「ゴールを具体的にすること」だ。プリセットやレファレンスで目指す音をはっきりさせれば、迷いが減る。

沼にハマったサイン

予防しても、ハマる時はハマる。大事なのは、ハマっていることに早く気づくことだ。

自分の場合、沼にハマったサインは「時間がかかりすぎて飽きてくる」ことだ。同じ作業を延々と続けていると、だんだん集中力が落ちて、飽きが来る。この「飽きてきた」という感覚が、沼にハマっているサインだと捉えている。

飽きを感じ始めたら、それ以上続けても良い結果は出にくい。判断力が鈍っているし、耳も疲れている。その状態で粘っても、堂々巡りになるだけだ。サインに気づいたら、いったん手を止める判断をする。

沼からの抜け出し方

沼から抜け出す方法はシンプルで、一旦作業をやめて他のことをする。

その場で粘らず、一度離れる。別の作業をするでもいいし、休憩するでもいい。とにかく、その沼から物理的に距離を置く。

なぜこれが効くのか。自分の実感だと、疲れていない状態で手を動かすと、思い切った判断ができるからだ。沼にハマっている時は、長時間かけた作業に未練が出て、なかなか捨てられない。でも、休んで耳と頭がリセットされた状態で聴くと、「このトラックはボツ」と思い切りよく差し替えができる。

この思い切った差し替えが、結果的にゴールに近づける。沼にハマっている時の「もったいない」という気持ちが、実は前進を邪魔している。リセットされた状態だと、その執着が薄れて、曲全体にとって良い判断ができる。

疲れていない状態だと、「このトラックはボツ」と思い切れる。その潔さが、結果的にゴールへの近道になる。

まとめ

  1. 音作りは正解が曖昧で、沼にハマりやすい
  2. 予防策はプリセットから入る・レファレンスで目指す音を決める・使い慣れた音源を使う
  3. 「時間がかかって飽きてきた」が、沼にハマったサイン
  4. 一旦やめて他のことをする。リセットされた状態だと思い切った差し替えができる

DTMの沼は、誰にでも起きる。大事なのは、ハマらない工夫をしつつ、ハマったら早く気づいて距離を置くことだ。粘ることが前進とは限らない。一度離れて、フレッシュな耳で判断する方が、結果的に早くゴールにたどり着く。沼にハマって抜け出せない人の参考になればうれしい。

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